合法ハーブ

8027今朝、北朝鮮がミサイルを打ち上げるというニュースを見ていたら、燃料に劇薬の化学物質が使用されているという報道がされていた。

火傷様の腐食をするらしい。吸い込んでも同じ。

そこからの連想で、最近話題の合法ハーブのことを思い出した。

合法ハーブはTHC(マリファナの主要成分=カンナビノイド)に似た化学物質がハーブに混ぜられており、THCはマリファナの規制に該当するので捕まるが、少し分子配列を変えるだけで、合法となっている。いたちごっこをしている。そしてTHCの4倍以上の強烈な効き目がある。

どこかの科学者が開発したもので、その科学者も、合成カンナビナイトを規制して、マリファナを合法化しないと危険だと言っている。

私は,若い頃(18才から21才)に好奇心からほとんどの薬物を経験している。

特に覚醒剤は、身の毛が逆立つほどの身体恐怖を覚えたので、ビビリの私は二度と手を出さなかった。

この覚醒剤、元々は漢方にある麻黄の成分のエフェドリンの化学合成を変えていって作り出した化学物質である。エフェドリンの覚醒作用の数十倍の効き目がある物質になった。

日本ではヒロポンとして世に合法的に広まった。大手製薬会社が発売し、最近テレビの昼ドラのミヤコ蝶々さんの物語の中でも、多くの中毒者が出て社会問題になったことを取り上げていた。

日本は、戦後の激しい敗北感の中から、何とか立ち上がろうとして、頑張ると言うことを求めていた時代である。
頑張るにはドーパミンやアドレナリンの助けが必要である。
人間の体の中には、そのホルモンが十分出る仕組みがあるのだが、その仕組みが心因で衰えているから、人はそれに群がり、また、国もそれを応援した。時代である。

そして今合法ハーブ。マリファナの主要効果は、私はその道のプロだったので、誰よりもよく知ってる。(栽培・販売で捕まった。21才)

8005マリファナを吸うと頑張る気なんて一切なくなる。楽しくて気持ちよくて、ただ幸せで,感覚が最高になり、全ての感受性は最高潮になる。それも柔らかくである。ケンカなんてする気もしないし、ただ、緩やかにおだやかに効く。みんなと仲良くなれる。愛し合える。オランダはカフェショップで自由に吸える。解禁している。
たばこにして吸うので、肺に影響があるとおもうが、私は余りたくさんあるので、彼女にクッキーに焼き込んでもらったり、味噌汁に入れて食べていた。やんわりと一日効いている。吸引なら二時間程度である。

その合法ハーブは麻黄に対する覚醒剤と同じであり、依存性や副作用は計り知れない。 覚醒剤は、カルシウムの結合して骨を解かしていく。必要なものを体の中で奪い取るからだ。白砂糖なども同じ。合法ハーブもその代償はいづれわかるだろう。その時には遅い。

植物は自然の産物である。であるから、人間の体と同じように生きていこうとしているのであるから、その体を阻害するような物質を強めることはない。
であるから効果も柔らかい上に、副作用も少ない。
アヘンもそうであるが、モルヒネやヘロインになると一挙に危険度と効果を増す。
コカインも同じ。コカの葉はインディアンが常用していて、皆長生きしていたが、今やその人工物のコカインは大きな社会問題になるぐらいの副作用がある。

私は、太極拳にのめり込んだのはここにも理由がある。

私の自律神経失調症(20代のころ)を一週間で完治してやると言って,私の師と1週間六甲ホテルに泊まり込み、太極拳の套路の徹底的な教えを受けた。
それまで、套路は教えてもらって一応武道のために覚えたが、套路よりも技の方が面白くて、それもサボりがちに習っていた。
何をしても面白くなくて、どんよりとしていて、しまいには豆腐さえ、最後には水さえ喉を通らなくなっていた(それで救急車で運ばれた),強度の自律神経失調症の私が、泊まり込んで、三日目ぐらいだったと思うが、周りの人間の些細な仕草に腹を抱えるほど笑い、何を食べても恐ろしくおいしく、風や木々が頬をなぜ話しかけ、音楽は天上から聞こえてくるように美しく、まるでマリファナを吸っているときと何ら変わりが無い感覚を覚えた。六甲ホテルにいる人全てが愛おしく、すぐに従業員の一人と愛し合うことができるほどの人なつこさと、とらわれのなさが生まれ共感感覚が研ぎすまされ、それも忘れられない思い出に残るほどの夢のような一夜も経験した。師も大変喜んでいた。

あっフラッシュバックか?と思ったが、今までマリファナでフラッシュバックの経験は無い。21才の時に捕まって、もう何年もマリファナを吸っていない。そして、数日続いた。効果は衰えない。当たり前になった。

師にその感覚を伝えたら、最後の日に恐ろしく遅いスピードで套路をやることになった。85式という通常なら30分もかかることのない套路を午前中やる。ということだった。

早朝の套路を済まして、食後8時半頃からのスタートで、途中まで来たくらいだろうか、自分の体がなくなっていく感覚と、精神すら飽和していく感覚、様は身も心も周りの自然と溶け込んで境目が無い状態になり、その後はまるで自分が精霊のようにこの世をさまよっているような感覚で套路を終えた。終えてもずっとその感覚は続き、現実感と一体になり、その後の人生は完全に変わった。もちろん二度と自律神経失調症にはならなかった。親がすすめる医者に行ったところ、何の問題も無いと言われるどころか、後にその先生は私の太極拳の弟子になった。かなり老人だったので套路を教えただけだが。

あの感覚は、完全なる自由感である。これは全くアヘンと同じである。この套路は今でもはっきりと覚えているし、今でもたまにやる、軽いものは毎日できる。
これを瞑想太極拳と私が名付けた。師は存思と言っていたが、日本人には瞑想の方がわかりやすいだろうと思ったので。

8007長くなったが、合法ハーブは、今の殺伐とした時代にがんばりではなく、楽しく平和に生きたいという若者たちの欲求から、またマリファナが非合法であるところからの、ここまでの加熱なのだろう。

人は、自分の中にそれらを,人間に合った状態で十分に放出できる機能を持っている。 ホルモンである。それが一番いい。体を健康にした上に、ちゃんと修練してその機能を健全に取り戻せば、子供の時の何でもが面白くて(毎日おしっこをちびるほど笑っていた)、何でも輝いて、あっという間に一日が過ぎ、何でもおいしい楽しい,全てが愛おしい自分を取り戻せる。

太極拳をちゃんと修練すると、その感覚を思い出せる。

思い出したら、それを日常でもその感覚を追いかけ続ける。

いつの間にかこんこんと,頭の中に自然とマリファナとアヘン、LSDやコカイン、覚醒剤,メスカリンなどがあふれている。

それを忘れて生きるのはもったいない。

命や健康に引き換え、そんなものに手を出すのはばからしい。そのときだけだし、体の中の自然な機能が不要であると思い衰え、出るものも出なくなり、外からの補給を待ち叫び、どんどん奈落の底に引き落とされる。だからまた欲しくなる。これが依存症である。
ヘロインの中毒はすさまじいものだ。心因と相乗効果を持つので、心のトラウマなどと一緒になって、中毒を加速する。恐ろしい。その他の薬物も同じだろう。

植物も。人工物も。鉱物も。他の動物も。人間用には作られていない。

人間用に作られた、素晴らしい薬物は人間の中にしかない。

マリファナも、合法ハーブも要らない!!

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