今日の朝の套路を始める前に、少し足下がおぼつかないワンちゃんを散歩に連れた男性と会いました。
そのワンちゃんはなんと、人間で言うと90才を超えているらしく、腰が抜けたような障害が出ているということでした。私も見た目でわかりましたが、犬も鳥もだいたいの脊椎動物は人間と同じような経絡と経穴があり、少し動きを見ているとはっきりとその流れと拠点が目に見えます。
人間で言う仙骨あたりの両側にある経穴が恐ろしく弛んでおり、これは歩くときには力が入らなくて、鈍痛もあるだろうなと思い、片手で挟むようにして外気功を施してやると、口からヨダレを垂らして気持ち良さそうにしたので、少し締めて上げると,しっかりとした足つきになり、飼い主の男性も驚いていたようで、ワンちゃん共々とても喜んでいました。
脊椎動物はほぼ人間と同じ急所を持っていますので、大概の場合はその応用で事足ります。後頭部は最も強烈な急所であり、太極拳では打虎式という打ち方で、虎の後頭部を打って虎を倒すということからの式名の由来です。
鳥も、後頭部の急所を優しくなぜてあげると寝ますし、擒拿術のようにして鳥を全く動かせないようにするのも、獣医の技です。観察してみると十字手の用法(両腕を広げさせて首の急所を押さえて固める。)です。
犬や猫がなぜられたりすると気持ちよくする場所を少し軽く押してあげます。目が少ししゃきっとします。 その場所はだいたいが急所です。その時に、関連しているところが一瞬緊張します。(気が通るので一瞬その隣の場所に気が一気に流れ込むからです)その流れが経絡です。経絡に沿ってなぜて上げてください。
手当という昔ながらのスキンシップ。愛情豊かに愛犬や愛猫たちに施してあげると、きっと喜ばれると思います。